2015-04-07(Tue)

50余年からの目覚め準備



先日久々にブログ更新した記事からの続きとなる。

ハヤロイドさんが持ち込んだ「ハヤテ号」の公道復活計画を進めるに当たり、復活のお披露目日を暫定で決めてあるので、果たせるかどぅかはさて置き、チョッとした目標があるのは やり甲斐もあるってもんだ



そんな前回からの続きとなる、燃料タンク内のサビ取り作業は続く。。。
 
燃料の注油口から覗いた、フレームを避けるパネルの状況
腐って穴が空いてるところは分かり易いが、穴は空かずとも肉厚が削がれたように喰われてる面積も少なくない
 

 
同じく注油口から角度を変えて見た、左ニーグリップ部の状況

腐りきった燃料の成れの果ては泥のようになり沈殿したのだろうが、沈殿物により意外と底板は酸化を免れ、残された液状のモノとの際は腐食も促進されたのだろう。

おそらく数十年もの間サイドスタンドで立たせての保管だったのだろうが、何故か左側面内部の状況が酷く、まるで天の川のような光景だ
 



座面に近く著しい腐食により大穴が空いた箇所から覗き込んだ状況

左側エンブレムの逃げから前方にかけての腐食穴も網の目のようになってる

この画像では薄サビが発生してる状態だが、ここまで持ってくるには、錆取り剤の投入⇒高圧洗浄を5,6回繰り返したのだが、その途中で効き目が薄くなる錆取り剤から新規投入しなおしたのは言うまでもない


 
再び、注油口から角度をシート側へと向けて見たところ
 
大穴が空いた面の隣面も網目のような状況で、風通しが良さそうになってる


 
タンク裏側(底側)から見た、フレームを逃がす面だが、せいぜい5~6センチ程度の幅しかないので、手が入るのがやっとのこと
 
まずは大方のサビを除去することは先決でもあるが、この次は これらの穴をどのような工程で塞ぐかを考えねば
 



 


燃料タンクの穴塞ぎをするだけで走らせることが出来る訳ではないので、同時進行でエンジン始動への作業も始めてる。

このハヤテ号は、全体のコンディションが良かったのが何よりも大きな幸運でもあるが、唯一として欠品がメインキーであった。
しかし、それも幸いして、ワタシの所有してる車両の中にキー番号が同じモノ(ツマミのプラスチック部分は欠損してるが
)があったのだ。
 
それはライラックの単気筒SY-1の再生ベース車であったが、年代が同じくらいなので、もしやと思ったらビンゴだった
 
差し込んでも当初は動きも渋く、騙しだましON⇔OFFを繰り返して、スムーズに作動するようになったら、今度はそのキーを元に複製品の制作に掛かる。
 

 
左サイドボックスと開けると、バッテリー(不在だが)&電装基盤が顔を出す。
 
変にイタズラされた形跡がないのは幸いではあるが、ナットやワッシャーが若干散乱してるのも正直言って気になった。
よく見ると、バッテリーが繋がるべき配線が見当たらないので、基盤に付く側から外して、それらを結線した箇所にあったナットを落としたままなのだろう!? と。。。


 
基盤を必要最小限で外し、裏側の状況を探るが・・・ 配線は表側だけの単純な構造なのが判明した
 
が、暫定的にバッテリーを結線しても残念なことに反応がない
 

 
繋いだ電源に反応がないことから辿ると、バッテリースイッチの導通がないことが分かり、汎用性の高そうな見てくれだったので調べて手配したら、60年近く前のモノとほぼ同じ作りのスイッチを入手することが出来た。
 

 
配線の取り回しも元のモノと同じようにし、機能確認すると当たり前のように導通してくれる
 

 
スイッチ一つ、ネジ一つにもメーカーの特色を出していた昭和30年代初頭のバイクメーカーも多い中、こんな時は汎用品を使われるのは、そして現代でも容易に入手出来るのはとても良い事に思えてならない。

強いて言えば、回り止めの刻みが180度違う程度で、その他の違いは見当たらないほどだ

画像にはないが、キャブレターのオーバーホールや、点火系の点検確認を経て、2ストオイルを濃い目にした燃料を直に投入しエンジン始動には成功するのであった。
 

 
エンジン始動で、腰上の状況には良い感触を得てはいたが、反面クラッチが切れない状態も再確認することとなった。

クラッチが繋がったまま切れなくとも、お披露目となるイベントでの始動には問題ないが、クラッチの状況確認でフリクションディスクがバラバラになっては、その後仮組みしても今度はクラッチが繋がらないのでエンジン始動は不可能になる。
 
ワタシ自身、ガスデンエンジンのクラッチ修理は初となるのだが、構造的な問題は感じなくとも、ダメな部品の手配には大きな不安があるので、正直言って腐って穴空きまくりのタンクの修理より荷は重く感じた。 
 
その点をオーナーであるハヤロイドさんと相談した上で、ダメ元で着手してくれとの了解を得ることとなるが・・・


 
50余年もの間 放置状態となったエンジン内部は、想定内のモノでもあるが、沈殿して濃度が濃くなったかのエンジンオイルに浸された箇所と、意外に結露の影響を受けてない綺麗な箇所が相対的でもある。
 

 
クラッチハウジングを留めるセンターボルトは特殊ナットであり、逆ネジでもあった。
 
ニードルローラーベアリングを奢られてるのが意外でもあった。
さてこれからが問題のフリクションディスクとなる。
 

 
時代的にコルクを利用してるであろうとは思ってはいたが、案の定である。
そして、そのコルクはクラッチディスクに貼り付いてバラバラになってしまったのも、また想定していたことだが、、、
 

 
フリクションディスクは3枚使用され、それぞれに12箇所のコルクが組み込まれた形態となるが、それも見たところ巷でよく見る集成材ではなく天然コルクを採用してある。

それはその当時の流通に関係してるのか、もしくは集成材の精度が悪かったのかは不明だが、当時の50ccクラスのガスデンエンジンを利用してる車両のパーツリストを見ると、填め込むコルク材一点ずつのパーツ番号などなく、既に填め込んであるクラッチフリクションディスクでの品番設定になってる。

そのことからメーカーから部品供給を受けられた60年近く前の頃でも、構造は若干違えど現代と同じように組み換え作業を行って済ませられたのだろうが。。。 今となっては昔話であり、そんなコンプリート部品など無い現状を打破するには、素直にコルクを填め込むことの準備をせねばなるまい。

逆に考えれば、コルクを填めて済むなら大袈裟なことでもないのだろう
 
部品取りどころか、他に同じメーカーの車両も見たことないレベルの弱小メーカーの車両を弄るのは、なんとも旧車らしい作業になってきてる感がある。

さて、今後の展開でまとまることが出来るのか、お披露目は先延ばしにせざるを得ないほどにイベントの日は迫ってるが




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コメント

No title

ご苦労様な作業ですね。同じ様なガスデンエンジンをOHしたらクラッチは同じ状況でした
張替えに出したら両方からペタッと一枚物のコルクを張られて戻ってきました。その後
組んでエンジンも掛けないまま放置状態ですが、あれで良かったのかなぁ??
あんなので外れないのかなぁ??って今でも思っています( ^ ^ )

No title

お久振りです。天の川状態のタンクには思わず身を引いてしまいました。クラッチのコルク材の使い方は、唖然とする状態ですが、当時の製作現場の材料の入手状況、おそまつな工作機械、そして納期に追われ苦労している状態などが想像出来て親しみが湧きました。テストランの記事、期待してます(o^-^o)

No title

> 錆道楽さん

同じ様なガスデンエンジンとは、もしやアールズフォークのヤマグチでしょうか
この手のクラッチ貼り替えも業者さんで請けるんですね しかし、ペタっと一枚ものを・・・、確かに不安感がありますが、專門業者がヤルことなので、大丈夫なのか・・・。
難しく考えない方が良いのかも知れませんが

錆さんが、それで試運転もエンジン始動すらしてないのは参考にならないですよ

No title

> ラ・モートさん

この燃料タンクにしても、外見(特にメッキ部分)の現状を活かすことを前提に機能面を取り戻すので、サビ穴もそのままでダミータンクとして、内部に小さいタンクを仕込んで・・・なんて提案もありましたが

ガスデンもエンジン供給としては大手ですが、同じ頃の大手メーカーのトーハツでもクラッチの摩擦材は天然コルクを使用していた様ですね。

基本的に納期を迫られる仕事は請けない主義なので、現状で入庫されてる他の車両も、所有者さんには説明した上でのことです。
今回のハヤテ号も、上手くゆけばとの条件付きなので“ダメ元”となります
同時進行の車両や他のショップさん預かりの部分修理品も複数ありますので、尚更です

No title

すいません、補足させて下さい。拙コメント中、”当時の”は、「製作現場の・・・から、そして納期に追われ苦労している状態」までにかかることばとして用いたつもりです、決してシルバーさんの現状を想像したものではありません。文章の不適切があったことを、ここにお詫び申し上げますm(__)m

No title

> ラ・モートさん

わざわざ補足まで、アリガトウございます。
なんとなく、当時のことを指してるとも思いましたが、最後の文が身近なこととリンクしてるので、ワタシ自身のことでの返答になってしまいました
全くお詫びには及びませんので、またお気軽にコメントお願いします

No title

ガソリンタンクの錆びで天の川…
思わぬ天体観測にうっとりしてしまいました。
こういうバイクを見ていると私のCBなんて新しいバイクですね。
暖かくなってきたので、そろそろタイヤのリフレッシュに…

No title

> ぎん殿さまさん

その後に切り取った燃料タンクの一部でもうっとり出来るかも知れません。
宜しかったらそんな鉄片から覗いて見てください

CB750Fourは決して新しいバイクではありませんが、現代の交通社会の流れにも問題ないでしょう。
その点を考えると、このハヤテ号は今となっては田舎道の端の方を走るまでに留めないと危険です
そんな時代の流れを考えながら走ることが出来る方でないと事故を起こすか、壊すかのどちらかになってしまいそうですね

暖かくなってきたとコメント頂いたその日が真冬に逆戻りとは
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Author:☆シルバー
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思いっ切り旧式でもないが、比較的古い物は好き♪ かと言ってアナログ主義でもない 必要以上に高性能を求めない。 ってか高性能は扱えきれないので…。

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