2015-04-03(Fri)

燃料タンクのサビ取り三昧



すっかり更新をサボってしまい、気が付いたら(ずっと気にはしてましたが・・・)前回更新してから3ヶ月が経とうとしてる
そんな更新頻度の落ちた我がブログへも訪問して頂ける方々が毎日100人以上もいるなんてアリガタイことです
 

さて、更新してないことも手伝って、ネタは尽きませんが、今回は昨今作業頻度の高い燃料タンクのサビ取りの件。 
 

 
まずはこれ、言わずと知れたホンダCB72の燃料タンクだが、一昨年の暮れの頃にタンクのみ送られてきて、サビ取りを依頼されたモノだ。
しかしそれは、サビ取りと簡単に言い放つ程度のモノではなかった

画像で、タンクの下に散らばってる砂利の様なモノは、ガソリンが長年に変質して固形化したモノ+タンク素材の酸化物となる。

本来、CB72の燃料タンク程度なら、人に譲れるほどの余剰分はあるし、ヤフオクなどでも珍しくない部類なので、程度に因っては代替品でまかなえるモノだろうが、この個体にコダワリがある様子なので、サビ取り後に結果穴あきまで至ったが、穴を埋めてまで再使用することになった。




 
続いて こちらは昨年、車両ごとの修理入庫のモノだが、16年程は寝かせてあったカワサキZ1で、その際 燃料を満たした状態での経年の結果がこぉだ

まずはタンクを逆さまにして、キャップから出せるだけ出す。
続いて高圧洗浄の水圧で、削ぎ落とすように固形化したガソリンを排出する。

もし、燃料タンクに穴が空くような程のダメージがあれば、これまた代替品(もちろん、純正プレスタンク)の出番も視野に入れてるので、大きく落胆することもない。

しかし、車両を寝かす数年前にワタシの下で外装塗装(パールホワイト&キャンディブルー)を施したモノが、18年以上経った今でも一切の凹みもなく塗膜劣化もないことから、依頼者は出来れば再使用したいとの要望であった。


 
結果的に、このチリトリに乗る腐敗物(全体の7割ほど)を完全に除去しても穴空きが無かったのはオドロキであった
もちろん、指で強く押した程度でも不安を感じるところも無かったが、内部を目視すると、鋼板の喰われ状態がハッキリ分かる。(画像を撮り損ねたので、後日機会があれば追加するかも)


 


再び変わって こちらのタンク内部は、先に紹介した2点ほどは酷くなかったが、やはり10年くらいは裕に放置された状態。
内部からは腐ったガソリンの特有の匂いが立ち込める。
 
やはり、例に因ってのサビ取り工程で、高圧洗浄後の画像である。
 

 
サビで塞がっていた箇所が、サビの除去と共に通りが良くなって、ご覧のありさまだ
  

 
穴は数える程で、大きなものもなかったことから、ピンポイントでハンダにて施工後、錆取り剤にて一面錆色だった内面も本来の鋼板の光を取り戻す。

その後は、ハンダ施工した箇所を応急的に筆差しし、秋のドゥカティのイベントに間に合わせた。




続いて、昨年の晩秋の頃に依頼された燃料タンク修理だが、こちらはいきなりアカラサマ穴空きが確認できる

しかもタンクキャップは固着して空かないので・・・ とのことだ。
 


目の細かなスクリュの 内部に突き出た箇所が、内部の腐食とともに膨れ上がってキャップの回転を阻止してたようだ。
 
こちらは騙しだまし時間を掛けてダメージなく開けることができたが、内部の腐食は予想通りでもあった。
 
戦前から日本に生息するハーレーダビッドソンだが、ナンバーが返納されてからも既に50余年が経つ。
車体全体もノンレストア状態で仕上げたいとの依頼人の要望もあり、この燃料タンクそのものもこの状態を崩さない様に内部のサビ取り&穴埋めを行うこととなる。



これまた、先のモノと同じ工程を踏み鋼板の輝きが確認できるまでに錆取り剤⇒高圧洗浄⇒錆取り剤の繰り返しを5、6回ほどは繰り返し行った。
 
途中工程からは腐食穴も多く見られることとなるが、その都度ピンポイントのハンダ施工で埋めることとする。



陽にかざしたりしながらピンホールの確認を繰り返し、大方無くなったところで内部コーティングを施し、ガソリンの染み出しを抑えるようにした。
 
個人的には内部コーティングはあまり好みではないが、状況が状況なだけに致し方ない結果である。

外見もリメイクするならもっと大胆に穴埋め作業も出来るが、外観のコンディションは現状を崩したくないとのことなので、因り手間が掛かっても意向に沿うように近づける。
 



  
再び別件となるが、ハーレーのタンク以前に入庫し、走行状態にするよう依頼を受けた車両がある。

全体像から一見して程度良好に見える車体だが、これまた50年ほどは放置状態だったと推測出来ることから、ダメージ箇所の割り出しを行う。
 
比較的に紫外線からは免れた状況で長い間過ごしたであろうハヤテ号は、タイヤを含めゴム類やペイント状況など劣化も少ないようだ。


 

但し、今回のタイトルからの流れにあるよう、タンク内部の状況は全体の良好さに反して劣悪であった。

昭和32年当時のこの車両は125ccの2サイクルエンジンを有するが、その燃料は勿論のことオイル混合となる。

混合車両の多くに見られる共通点は、当然ながらガソリンにオイルを混ぜることで、燃料タンクの内部にオイルの皮膜も出来ることから腐食を免れてる車両を多く見てきた。

しかしこの車両は、混合ガソリンもほどよく満たしたままから放置状態が始まったようで、しかもその場所はおそらく涼しい場所によりガソリンの気化もゆっくりゆっくりであったと推測される。

そんな燃料タンクの内部状況には悪条件が重なり、内部腐食は車体全体の劣化以上になったのかと思われる。

上の画像で見られるメッキ部分に染みのような箇所は、既に腐食しガソリンが染み出した状況だ。
シート直前の黒塗りの箇所は、指で軽く押しただけでも凹む程のペラペラ状態である。
 

 

キャップを開けて覗き込む内部状況は、ガソリンが固形化したモノは先に紹介したチリトリに乗るカワサキZ1からの固形物と同じようだが、こちらはオイルが混合していた為に、底の方はシットリ感があり、それが足を引っ張ってる感じに思える。


 
例によって同じ様な工程を踏むが、キャップから排出されたモノは泥の山のようで、未だに劣化促進してるように思える。

キャップの穴が小振りだった為に、腐っていた面も拡大して錆泥を排出



少しは鉄板も見えてきたので、再びキャップ孔から内部を観察すると、錆泥で見えなかった腐食穴も見られるようになった。

しかし、これはまだ高圧洗浄などする前なので、ほんの序の口
 


 
腐食穴も利用して多角的に内部に残る腐食物を落としてゆく。
 

 
フレームを逃がす背の部分の鋼板は網のようになってしまった。
 
それ以外にもいたる所に穴が空き、表面のメッキ部に染みが見られた箇所は、まるで天の川のように帯状に光が差し込むようになった
 
腐食物で隠れた穴は現わにしなければ先に待ってる穴塞ぎの作業に掛かれないこともあり、これまた致し方ないのである。
 
このタンクも、先に紹介した戦前型のハーレー同様に、外観の状況を大きく変えないように依頼されてるので、切った貼ったも最低限に行うように作業を進めることになる。

ハヤテ号の件は、以後タンク以外の作業も紹介する予定となる。



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コメント

No title

祝!再開
ガソリンって、劣化すると固形物になるんですねー、知りませんでした♪
それにしても最後のヤツ、治るんだろうか?(ワハハー)

No title

凄いものを見させて頂きました。怖いなあ。放置はいけませんね。

No title

こちらまであの懐かしい匂いが漂ってきそうです。。。

ハヤテ号のタンクの今後の展開が楽しみ!

No title

> きのこ三十郎さん

ちょっとサボり過ぎてしまいました

ガソリンを長年放置すると、揮発成分がなくなり、残留物がワニスって言うのか、ガム状のモノに変質して、それが硬化して・・・・ って感じなのでしょうか。

最後のハヤテ号の時代ですと、放置された時に入ってたのはもしかしたら有鉛ガソリンだったかも知れませんね

No title

> gsx*100*911**rsh*さん

何にしても放置はホドホドが良いですね。 イエイエ、しないほうが賢明ですね

No title

> Hm300さん

Z1のとハヤテ号の残留物は共にレジ袋に入れて残してありますので、懐かしさを感じたければいつでもど~ぞ

ハヤテ号の所有者であるハヤロイドさんは、外観だけでも形が残れば、内部を大きく切り抜いてダミータンクを仕込んでおいても構わないとも言われてました。

現実的に足としての実用性はいろんな意味で難しいので、1L程のオイル缶を忍ばせておけば、イベントなんかで走らせる程度なら良いのかも との案も出されてましたが。。。

No title

ブログの更新を楽しみに待っていました。
ガソリンが異様な固形物になってしまっているとは驚きです。
シルバーさんは何でも治してしまうのですね!

No title

> ぎん殿さまさん

記事の更新を楽しみにされて頂きアリガトウございます
続けざまに更新しましたので、ご覧下さい

部品があれば交換して完了~ って済ませたいモノです
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☆シルバー

Author:☆シルバー
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思いっ切り旧式でもないが、比較的古い物は好き♪ かと言ってアナログ主義でもない 必要以上に高性能を求めない。 ってか高性能は扱えきれないので…。

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