2014-10-31(Fri)

ヤレと錆の温存


朝晩の冷え込みに秋の装いも強く感じる今日この頃だが、暑さから逃れるためのツーリングを行ったのは ほんの二月前の出来事だったと思い返すと月日が経つのは早いモノだともつくづく感じる
 
 
そして、その時の納涼ツーリングに於いてツーリングデビューを果たした単車が一台あった。
しかしその “ デビュー ” との言葉とは裏腹に、その姿はある種の貫禄を感じさせるものである。
 

 
その時の記事内の画像でもチラホラと見受けられることとなったのだが、その存在感は特異なモノでもありながら、馴染み易さも感じるかも知れない。
 
かつては所謂 “ 旧車 ” の類を手に入れると、ましてやそれが使い込んだ痛みや放置されて朽ちかけた状態だと、その反動なのか ピッカピカ
に “ レストア ” したがる傾向にあったのだが、ここ数年前からか良い意味での “ ヤレ感 ” を保たせながらその車両の時代を感じさせた状態を好まれる方も少なくなくなってきた様にも思える。 
 

 
ハッキリ言って今回のこの車両に関しては、良い感じに使われてのヤレ感ではなく、管理が悪く放置されたが、辛うじてボロ糞と言われるまでに堕ちる前に救われたと言う表現の方が合ってるかもしれない。
 
もちろん、この状態でも十分にボロ糞で、よくもこんな状態で乗れるもんだと思われる方も多く居るだろう
まぁ~それはそれで、人の価値観も千差万別であり、時代や環境に因っても変わるモノなので、否めない。
 

 
そもそもワタシも ビス一本までもなんて当たり前に新車の それこそラインオフ状態を目指す “ レストア ” の方向性も好きなのだが、逆に 良い感じに使い込んだヤレ感のある車両も好きで、その様な車両も実際所有してる。
 
この車両が手元に来る時の話では、こんなに錆が発生してるハズではなかったのだ、それはその時の所有者も車体を覆ってるカバーを外すまでは同じ思いであったのだが・・・。
 
最後に見た時の姿からは かけ離れていたらしいが、そこは腐ってもナナハン 書類があるのなら生かすことにはそれ程の苦労はないだろうと、当初の予定とは違いはあったが、引き取らない手はないので その場でクルマに積み込むことにした。
 

 
この赤いタンクの状態が引き取り直後の画像になり、それ以外は仕上げが済んだ状態となる。
当初は埃も積もってるが、赤のタンク&サイドカバーは新車時のものではなく後年になってK1のモノに乗せ変えた純正で後出しのモノになる。
 
埃を洗い流すと その赤の外装は適度な退色もあったが、それ以外の部位とのバランスはイマイチでもあった。
 

 
そのために15年以上前に仕上げたナナハンに元々装着されていたタンクを今回の車両に奢った
 
今回のベース車両はCB750FourでもK2なのだが、あえて全体のバランスを考えて、退色してヤレた状態を温存したK1用のタンク(元は、キャンディーガーネットブラウン)で、それも後期型のストライプがステッカー仕様のモデルとなる。
 
CB750Fourの燃料タンクのストライプは、このK1後期型からステッカーが採用されたが、後に部品として供給されるK1迄のタンクは再びマスキング塗装でラインが入れられてるのは事情があるようだ。
 

 
この現車を見られた方で、エンジンが石のようだと言われた方が居たが、なかなか重みのある存在感を醸し出してる


 
ハンドルパイプも含めてだが、赤錆と化してる状態ではあっても、内部の奥深くまでは朽ちてないので、強度的には問題ないレベルと言える。
 
よく、ピッカピカに仕上がってはいても、それは外見重視で、機能面でのメンテナンスがなってなく、それを古い車両だからと諦めがちの方も多く見掛けた経験から、その逆を突いて この車両に関してはメインハーネスはもちろん、フォークインナーチューブも新品にし各部車体関係のベアリングやケーブルなど消耗品を優先に手を入れてある。(機能優先なので当たり前のことだが・・・)
 

 
マフラーは前所有者によってK1迄のHM300が装着されていたのだが、こぉ見えて腐って破れた箇所が無いのも好都合だった
 
エンジン本体も各部調整によって素直な吹け上がりを見せ異音もなくて、白煙&黒煙も目立つモノもない良質のモノであった。
 
外見的には、K4用のライトステーを同程度のK2用に戻し、ヤレたK1のタンクにサイドカバーの塗装を合わせ、これもK4用に変えてあったシートを乗り易くタックロール&あんこ抜きシートに換装、それ以外はおおかたK2の仕様そのままにした。
 

 
当初はワタシ自身がこの様なスタイルに仕上げて、乗り回す予定ではあったが、そのプランを数人に話したところ、それにひどく同意して手放す時はどぉしても・・・、と 先に手付け金まで持って来られてしまい、流れ的に乗り出し時には譲ることとなった。
 
その当初の様にワタシ自身が乗る予定であったら、その仕上がりは何年先になるかも知れない状況なので、このナナハンにとっては、このスタイルに共感する方の手元に行ったことは嬉しいことになるのだろう。
 
 
夏に渡してから既に千キロ以上は走ってるようだが、コンビニやSAなどで駐車した傍らに居たりすると、意外なほどに話を掛けられるようだ。
 
  
 
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コメント

No title

ちょっと放ったらかし過ぎのような気がしますが(笑)

唯一の所有車両がこのナナハンだと気合いがいりそうですが、複数台の内の1台だと逆に楽しめると思います。

タンクに合わせたサイドカバーの塗装など実は結構手が掛かっているところをもう少し詳しく見たかったです(苦笑)

No title

この姿で走るから面白いんですよね。シルバーさんが仕上げたら、中身はバッチリでしょうから
乗ってる人も安心ですね。ただ駐車は気を付けないと、不法投棄と勘違いされるかも( ^ ^ )

No title

こんばんは!
はじめまして!

少しブログの履歴を読ませて頂きました…が(突然すみません!)

以前の記事での…他の方とのコメントのやりとりを見ましたが
ビックバイククルージングの19号に写っているCB750Fourのオーナーの方なのでしょうか?

あの19号はリアルタイムで購入し隅から隅まで拝見したのを憶えています…
(…現在も所有しておりますが)
確かあの19号が出た頃にCB750Fourを探していて…

遣れた感じが良いですね~!
僕自身は余りピカピカにレストアされた車両には何か興味を感じません…
その車両がそれ迄、来た遣れ感が好きなんです…

またこちらに寄らせて頂きますね!
突然に失礼致しました!

No title

こんばんは。タンクとの相性がバッチリですね~! この場合,ヤレたままの状態だからこそ役に立ったようで…良かったですね! 機関系はバッチリのようで尚更「腐っても…」とか「ボロは着てても心は…」などの言葉が浮かびました!

No title

写真を見る限り、変にキレイな所がないのでカタチになってますね!
シルバーさんが機能重視の整備をされているなら外観とは裏腹で絶好調なんですよね。
羨ましい。

No title

ボクもこの前、鹿沼の山奥で仕事している時、このナナハン(もちろんオーナーさんもセット)に出くわしてちょこっと話しましたよ!
バイクがキョーレツなので一発で判りました
逆に言うと、よく屋根の上にいたボクに気づいたなぁ~と

No title

旅がらSさん、ご指摘のように前のオーナーさんは、放ったらかし過ぎたのもありますが、その場所が悪かったようで、枯れ葉が積もる土の上でブルーシ-トを掛けた状態で数年でした

現在のオーナーさんも複数台の車両をお持ちですが、今のところ これが一番のお気に入りのようです

サイドカバーの塗装は、意識して見なければ違和感も少ないかと思いますし、画像で見るよりはマシかも知れません。
も少し年月が経てば更に馴染むと思われますが・・・

No title

錆道楽さん、軽く十年以上は乗らなかったようですので、キャブレターも固着してたりと そこそこの状態でしたが、劣化の箇所全てに手を入れる訳にも行かないので、当初はワタシ自身が半年以上乗り回してダメ出ししてからの引き渡しと考えてましたが、このインパクトで走り出す美味しいタイミングは新オーナーさんに味わってもらった方が良いかと、相談の上 引き渡しとなりました。

先日もイベントにギャラリーとして乗って行ったら、人だかりが出来ていたと言ってました

No title

海猫☆彡さん、初コメントありがとう

ビックバイク・クルージンの19号って・・・ 間違い記載が非常に多い本ですよね
せっかく良い素材車両だったのですが、内容に不備が多すぎで、それを鵜呑みにして間違った知識を入れた方が多く居たのも記憶してます

それをリメイクした感じなのが、5年前に取材協力した本になります

話を戻しますが、ワタシは そのビックバイク・クルージン19号の別の記事に載ったりしてましたが、それも既に20年も経つんですね~ 懐かしい

No title

yukiusagiさん、このタンクは15年以上温存してましたが、このような姿で日の目を見るとは・・・

このタンクに関しても、内部のサビ除去はバッチリ行いましたので、外見と裏腹にピッカピカです

No title

ぎん殿さまさん、スロットルケーブルは交換しないとマズイほどだったので、やむなく交換しましたが取り付け金具部が光ってるので どぉ~しようかとか、変な心配はしました

劣化の箇所全てに手を入れる訳にも行かなかったので、やはりマイナートラブルは発生しましたが、オーナーさんは結構楽しんで走り回ってるようで、結果オーライな感じです

No title

ハヤロイドさん、確かにオーナーさんからも話は聞きましたが、通りすがりの屋根の上に異常なほどの違和感を感じて二度見したら、なんと雪だる・・じゃなくてハヤロイドさんが居たのでビックリしたとかしないとかって、聞いたような聞かないような・・・ お互いインパクトがあるんですね

No title

先日 オーナーさんと話したのですが・・・・

この車体の 「メンテナンス」=洗い具合が 難しいよね って

擦ると 光っちゃうし 手を付けずだと・・・朽ちるし・・。

これは これで 「きれいにする」って事が 特別なテクが・・・。

No title

たなかしさん、確かに ある意味“メンテナンス”が難しいかもですが、機能的な面だけに絞れば良いのかと思います
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☆シルバー

Author:☆シルバー
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思いっ切り旧式でもないが、比較的古い物は好き♪ かと言ってアナログ主義でもない 必要以上に高性能を求めない。 ってか高性能は扱えきれないので…。

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